Second Lifeのまったり日記(序章)

リタイア後のセカンドライフをまったりと、と思っていたらその前に白内障になるという事件が!セカンドライフに入る前に一足先に日記開始?

白内障手術日の決定

初診から約1ケ月後の2月中旬に再び大宮七里病院を訪ねた。
手術に向けた眼の詳細検査と、手術の日程、レンズの種類を決める為である。
今回は帰りに運転してもらうため、家内と一緒に行った。
10:30の予約で、2~3時間かかると言われていた。
偶然にも病院の比較的近くに家内の友人が住んでおり、私が検査している間、近くの店でランチ(かなり長めのランチだが)をしながら時間をつぶしてもらうことにした。

私の方はというと、受付後まもなく診察室兼検査室に呼ばれ、まずDVDを2本見せられた。
白内障とその手術についての説明のDVDであった。すでにネットでいろんな情報を得ていたので、特に新しいところは無かった。

DVDが終わって検査に入った。
いろいろな検査装置を次から次へと渡り歩き、初診の時に比べ更に多くの検査を行った。
眼の検査が終わり、ここから担当が若い看護師から中堅の医師(女性)に変わった。

その医師が血圧を測り、血液検査のための採血をしたあとに、いよいよ手術の種類と費用についての一通りの説明があった。
説明の後、「どの手術をご希望されますか?」と聞かれた。
私は最初から決めていたので、「可能であれば3焦点レンズでお願いします」と言った。
女性の医師は、おそらく私が違うことを言うと予想していただろう。そしてそれに対して説得の言葉も用意していただろう。
だが私がいきなりそう切り出したので拍子抜けしたような表情をしていた。
「そうですか。あなたの場合は乱視がそれほど強くないので、こちらの3焦点レンズで行けると思います。」と、料金表を指しながら説明してくれた。
「本当ですか?」つい、私は口にした。
自分は眼鏡店でもよく言われていたし、自覚的にも乱視は強いほうだと思っていたので、少しびっくりした。
料金表の一番高い価格から、20万円(両眼)下がった価格になった。これはうれしい誤算である。
いずれにしても、健康保険も民間の保険(先進医療特約)もきかないので、相当大きな負担であることは間違いないが・・・

女性の医師の説明が終わると、最後に診察コーナーに呼ばれ、そこには別の男性の医師がいた。
医師は「山崎です」と告げた。
この人があの本を書いた院長先生だとすぐに理解し、私は「よ、よろしくお願いします」とやや緊張気味に言った。
先ほどの女性の医師が院長先生の耳元で何か伝えているように見えた。
その後、院長先生は自身が執筆された本の新品を私に差し出し、
「今お貸ししている本と交換で、これを差し上げます」と言った。
自ら3焦点レンズ手術を希望した私に、心よくしたのだろうと思った。
院長先生の最後の検査と説明を受け、診察室を出た。

待合室に戻り椅子に座ると、受付の人がやってきて、「手術日はいつがいいですか?」と聞いてきた。
「4月末まで仕事上無理そうであるので、5月以降でお願いします。」と答えると5月のカレンダーを持ってきてくれて、5月の第2週目の日に右眼、その4日後の第3週目の日に左眼を行うことに決めた。
さすがに品川近視クリニックのように2日連続での手術はできないようであるが、1週間間隔と思っていたので、4日後のもう片眼の手術の提示は嬉しかった。
これなら仕事は1週間ちょっとの休みでなんとかなりそうである。
「手術まで間が空くので、その間もう一回検査に来てください」と言われ、4月中旬に予約を入れ、病院を後にした。

近くで友人とランチをしていた家内に連絡を入れ、駐車場に戻ってもらい、目薬のせいで瞳孔が開いて眩しい私の代わりに自宅まで運転してもらった。
家内はカフェで美味しいものを食べたらしいが、私は帰り道にコンビニに寄ってもらい、サンドイッチを買って車内で食べながら帰った。
手術の種類と日取りが決まり、ホッとしたような、すがすがしいような気分になった。